予測不可能な逆転の人生
前にも当ブログに書いたことある中学時代の同級生U君(4月16日付)。この長野県の北信に位置する人口数万人の小都市。昭和30年代中学生時代を過ごした同級生の中でも、父親が戦死した母子家庭は貧しく、勉強して高校に進学を望むべくも無く、授業中の彼らは、只管悪戯に精を出し、親は早く卒業し一日も早く育っていく事を願っての毎日であったと思う。食費だけでも、何処かの丁稚奉公に行ってくれれば生活が楽になる位の希望を抱いていただろう。私などのように、一見恵まれている様に見えるもの達には想像も付かない生活ぶりであったと思う。又当時は、貧しいからと言って生活保護なども無く、彼らの母親が授業参観に学校にいらした記憶さえも思いだせない。
数十年経過してから彼らの中から、何人もの大物が誕生したのだ。他クラスの某は、一部上場のグループ会社のオーナー社長である。同級生のU君は、既に子供達に経営を任せてはいらっしゃるが、会社はこの不景気でもドンドン大きく発展している。パチンコ狂を救った事については、ブログに書いた由。最近会う機会があったので、彼らのその後を訊ねてみた。パチンコはすっかり足を洗い、既に会社勤めは、その息子さんに引き継がれ責任者として働きにきているとの事。元パチンコ狂さんは、多忙な時だけ簡単な作業時に来てもらって働いているよ・・・・と言う事だった。
同じ同級生に工場を派手に経営されていた家の娘さんもいらした。中学を卒業した後U君は、数年そこで丁稚奉公も経験している。彼女の家は戦後成金として近隣では有名であったが、人使いが荒く、情けが無いと評判であった。私には仲良しの友人の家であったが、当時はそこで一度でも働いた者達は、『経営者は従業員の前でも差別的で』とは、ちらほら耳に入ったものだ。
又別の同級生の夫は、一・二度其の成金二世に豪華極まりない接待を受けたが、余りの傍若無人な発言に、接待を受けている自身が惨めで悲しくなった・・・・とも。成金友人の姉妹は、『結婚相手に求める条件は?』との問いに『デパートに行った時同じ目線の人?』と言われた時、若い私には、≪目線とは身長のこと?≫と意味が良くわからないでいた。彼らの家庭レベルが良いと思っていない私には、其の時姉妹が仰ったレベルとは何のレベルだか全く理解できなかった。彼女は今にして思うと、20代にして、既に舞い上がっていたのだろう。
更にそれから数十年経過した≪現在私は60代ではある≫彼らが経営されていた企業は全て倒産し、子供達の家も全て処分されてしまった。派手に暮らし、従業員をこき使っていた生活は二度と手に入れることは無い。彼らに体を痛めた労働は無理である。兄弟に頭の良い子も全くいない。(全員大卒ではある)彼らにあるのは、楽しく豪華にお金を遣うことのみ。このことが彼らにとって何より不幸なことなのだ。接待を受けたがために、惨めを味わった友人の夫は、何時も彼らを心配してこのことをいう。
数十年後に逆転してしまった彼らの将来をだれが予測できただろうか。
数十年経過してから彼らの中から、何人もの大物が誕生したのだ。他クラスの某は、一部上場のグループ会社のオーナー社長である。同級生のU君は、既に子供達に経営を任せてはいらっしゃるが、会社はこの不景気でもドンドン大きく発展している。パチンコ狂を救った事については、ブログに書いた由。最近会う機会があったので、彼らのその後を訊ねてみた。パチンコはすっかり足を洗い、既に会社勤めは、その息子さんに引き継がれ責任者として働きにきているとの事。元パチンコ狂さんは、多忙な時だけ簡単な作業時に来てもらって働いているよ・・・・と言う事だった。
同じ同級生に工場を派手に経営されていた家の娘さんもいらした。中学を卒業した後U君は、数年そこで丁稚奉公も経験している。彼女の家は戦後成金として近隣では有名であったが、人使いが荒く、情けが無いと評判であった。私には仲良しの友人の家であったが、当時はそこで一度でも働いた者達は、『経営者は従業員の前でも差別的で』とは、ちらほら耳に入ったものだ。
又別の同級生の夫は、一・二度其の成金二世に豪華極まりない接待を受けたが、余りの傍若無人な発言に、接待を受けている自身が惨めで悲しくなった・・・・とも。成金友人の姉妹は、『結婚相手に求める条件は?』との問いに『デパートに行った時同じ目線の人?』と言われた時、若い私には、≪目線とは身長のこと?≫と意味が良くわからないでいた。彼らの家庭レベルが良いと思っていない私には、其の時姉妹が仰ったレベルとは何のレベルだか全く理解できなかった。彼女は今にして思うと、20代にして、既に舞い上がっていたのだろう。
更にそれから数十年経過した≪現在私は60代ではある≫彼らが経営されていた企業は全て倒産し、子供達の家も全て処分されてしまった。派手に暮らし、従業員をこき使っていた生活は二度と手に入れることは無い。彼らに体を痛めた労働は無理である。兄弟に頭の良い子も全くいない。(全員大卒ではある)彼らにあるのは、楽しく豪華にお金を遣うことのみ。このことが彼らにとって何より不幸なことなのだ。接待を受けたがために、惨めを味わった友人の夫は、何時も彼らを心配してこのことをいう。
数十年後に逆転してしまった彼らの将来をだれが予測できただろうか。
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 |
カテゴリ
最近の記事
脳死問題是非・・・・・続・・・・・ (4/10)
人の死とは・・・続・・・・ (4/9)
脳死と臓器移植について (4/8)
貴方の人生・こうならないために (3/31)
一日たったの150円の援助で受ける心の安らぎ (3/29)
ブータン国王『経験をつんで心の竜を大きく』 (3/23)
タイ人女性に懲りない日本人男性 (3/22)
『ただ飲みただ食いは美味しい』という方達へ (3/16)
癌が悪化してしまった友人に対して (3/14)
夢が現実に その③ (3/11)
過去記事
最近のコメント
しもじ / 徳原マイケルさん『「本物の・・・
トライさん / 子供用冬物衣類プレゼントし・・・
ウホウホーン / 宗秀さんと宗宏さん。二人の・・・
加藤隆三 / 動乱の時代富豪になった人の・・・
とよ / 家賃を現金で集める大家さん・・・
アクセスカウンタ
QRコード

ブログ内検索
インフォメーション
読者登録