女性宮家問題、緊急のテーマなのですか?
正月中のニュースを見ながら、今の日本の中で納得いかないことが幾つかあった。まず女性宮家についてである。今、国をあげて震災の復旧、原発代替エネルギー論議、放射能汚染問題、諸外国の不況による日本への影響、中国・韓国との領土問題、北朝鮮拉致問題、更に深みにはまったままのロシア領土問題、ドル・ユーロ安による円高、それに対する経済の乗り切り方etc。庶民の私達ですら、誰しもこれらの問題の大きさと解決の糸口の全く見えないことに、半ば諦めの境地でもある。
塩野七生さん著のローマ建国の中で、かの地成り立ちの時代、国家の諸問題を解決するに、優勢順位をつけることに決定したことがあった。何を今急務として為さねばならないか、次々と起こる近隣諸国との軋轢と戦争の中で、優先順位を間違えれば、即国民は路頭に迷うことになる。国力が軟弱であれば、国民は戦勝国の奴隷になるしか選択は残されていない時代。ローマは、一日にして成した国家でない。幾度も幾度も数百年の反省と思考の上に築かれた国家であった。次々と選ばれた施政者であっても、場合により国民は国外追放もし、大臣であっても処刑もしてきた。首領は優先順位を間違えただけでも国外追放になった時代もあったのだ。
国民は、失敗を常に反省材料に、試行錯誤の連続であった。当初は貴族だけの政治であったが、自国民だけでなく敗戦国の民でさえ優秀であれば、政治の執行者に選出してきた。≪パクス・ロマーナ≫は、ローマ人の幸せの為に、あらゆる英知を模索し、ローマ帝国は存在したのであった。
この時代のこれらの政治の成りたちを読んでいると、今の日本の国民ののどかさを禁じ得ない。先ず政治家の最近の大臣たちの多くがローマ時代なら、国外追放であろうか。特に金銭に対しては厳粛であり、小沢一郎氏ならば、数年前に処刑されていたであろう。
国民が、今の日本人が甘すぎるのでしょうか、問題意識が低いのでしょうか。これだけの問題が解決されない中で、私は≪女性宮家≫云々は今論議するべき問題ではないと思う。
元々アイデイアも無く、能力も十分ある・・・と国民の多くは、現在の政治家たちに思いを寄せてはいない。その低いレベルの政治家たちが、今やるべきことを棚上げにして、どっちでも良い問題を論議しているのだから。勉強の嫌いな普通の子供たちが、宿題も予習も復習も今やるべき勉強に対して解決の努力もせず、難しそうだから棚上げにし、簡単に答えが出る相手が無い楽な問題に逃避したということではないでしょうか。
野田佳彦首相は17日、「女性宮家」創設をめぐる皇室典範改正について、「早く結論を出すべき緊急性のテーマだ。女性宮家創設に限って議論する」と述べた。何が緊急性なのか私には腑に落ちないものが残るのは致し方ない。国会議員削減も多少ではあるが一歩進んだらしい。
放射能に汚染された石がマンションや民間住宅に使用されていたニュースも売却した業者は、国の指導があれば・・・と主張されている。土が汚染されているのだから石も汚染されていて当然であり、放射能に対する国の危機意識が低いが為に起こった問題であると思う。私の仕事を通して公務員の仕事の一部には、何でこんなことをするのだろうと疑問を抱くことがままある。人間があるべき疑問と意欲を失して、上司の命令のみでしか動かない又は動けなくなってしまった公務員の結末が、この様な事態を招く結果となってしまったのではないだろうか。公務員削減も一日も早急に踏み込んだ議論をして欲しいと願うばかりではある。
塩野七生さん著のローマ建国の中で、かの地成り立ちの時代、国家の諸問題を解決するに、優勢順位をつけることに決定したことがあった。何を今急務として為さねばならないか、次々と起こる近隣諸国との軋轢と戦争の中で、優先順位を間違えれば、即国民は路頭に迷うことになる。国力が軟弱であれば、国民は戦勝国の奴隷になるしか選択は残されていない時代。ローマは、一日にして成した国家でない。幾度も幾度も数百年の反省と思考の上に築かれた国家であった。次々と選ばれた施政者であっても、場合により国民は国外追放もし、大臣であっても処刑もしてきた。首領は優先順位を間違えただけでも国外追放になった時代もあったのだ。
国民は、失敗を常に反省材料に、試行錯誤の連続であった。当初は貴族だけの政治であったが、自国民だけでなく敗戦国の民でさえ優秀であれば、政治の執行者に選出してきた。≪パクス・ロマーナ≫は、ローマ人の幸せの為に、あらゆる英知を模索し、ローマ帝国は存在したのであった。
この時代のこれらの政治の成りたちを読んでいると、今の日本の国民ののどかさを禁じ得ない。先ず政治家の最近の大臣たちの多くがローマ時代なら、国外追放であろうか。特に金銭に対しては厳粛であり、小沢一郎氏ならば、数年前に処刑されていたであろう。
国民が、今の日本人が甘すぎるのでしょうか、問題意識が低いのでしょうか。これだけの問題が解決されない中で、私は≪女性宮家≫云々は今論議するべき問題ではないと思う。
元々アイデイアも無く、能力も十分ある・・・と国民の多くは、現在の政治家たちに思いを寄せてはいない。その低いレベルの政治家たちが、今やるべきことを棚上げにして、どっちでも良い問題を論議しているのだから。勉強の嫌いな普通の子供たちが、宿題も予習も復習も今やるべき勉強に対して解決の努力もせず、難しそうだから棚上げにし、簡単に答えが出る相手が無い楽な問題に逃避したということではないでしょうか。
野田佳彦首相は17日、「女性宮家」創設をめぐる皇室典範改正について、「早く結論を出すべき緊急性のテーマだ。女性宮家創設に限って議論する」と述べた。何が緊急性なのか私には腑に落ちないものが残るのは致し方ない。国会議員削減も多少ではあるが一歩進んだらしい。
放射能に汚染された石がマンションや民間住宅に使用されていたニュースも売却した業者は、国の指導があれば・・・と主張されている。土が汚染されているのだから石も汚染されていて当然であり、放射能に対する国の危機意識が低いが為に起こった問題であると思う。私の仕事を通して公務員の仕事の一部には、何でこんなことをするのだろうと疑問を抱くことがままある。人間があるべき疑問と意欲を失して、上司の命令のみでしか動かない又は動けなくなってしまった公務員の結末が、この様な事態を招く結果となってしまったのではないだろうか。公務員削減も一日も早急に踏み込んだ議論をして欲しいと願うばかりではある。
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